習慣が続かないあなたへ ── 私もそうでした
運動って、始めるより続ける方がむずかしいですよね。私もこれまで何度も挫折を繰り返してきました。ジムに入会したけど1ヶ月で幽霊会員、ランニングを始めたけど3日坊主…そんなタイプです。
でも、今では階段の登り降りを週2〜3回、朝の時間に40〜50分。これを10年近く続けられています。
特別な根性があるわけでも、運動が好きなわけでもありません。変わったのは「考え方」でした。
この記事では、私が運動を10年続けられた “思考のコツ” を5つ紹介します。
同じように「続けられない」と悩む方にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
※運動のやり方や使っているグッズが気になる方はこちらもどうぞ⇩

続けられないのは、“あなたの意志”が弱いからじゃない

「運動が続かないのは、意志が弱いからだ」
かつての私は、そう思い込んでいました。ジムに通っては3回で行かなくなり、ランニングシューズを買っても、気づけば玄関の隅に置かれたまま…。何をやっても長続きしない自分が情けなくて、「自分は継続に向いてない」とさえ感じていたのです。
でも、10年続けた今だからはっきり言えるのは、続かないのは「意志が弱いから」ではなく、「考え方」がちょっとズレていただけだったということです。
たとえば、「毎日やらなきゃ意味がない」と思っていませんか?
あるいは、「続けるなら完璧にやらなきゃ」と気負っていませんか?
私も以前はそうでした。でも実際には、「やらなきゃ」と思えば思うほど、心が重くなり、1日できなかっただけで「もうダメだ」と感じてしまう。その繰り返しが、運動から私を遠ざけていたのだと思います。
階段の登り降りを始めたときも、最初から「10年続けよう」なんて考えていませんでした。ただ、「今週は2回できればOK」と決めた。それだけの話です。
やめてしまうのが普通。完璧にできないのが人間。
そう受け入れることから、私の “続ける習慣” は始まりました。
私が「続けなきゃ」と思わなくなった理由

運動を続けるために、私がいちばん大きく変えたのは、「続けなきゃ」という気持ちを手放したことでした。
以前の私は、「今日はやらなかった」「またサボってしまった」と、自分を責めがちでした。
でも、あるとき気づいたんです。
「やらなかった日」が1日あっても、また次にやればいい。
そのくらいの気持ちのほうが、案外続けられる、ということに。
階段の登り降りを始めた頃も、毎週やれていたわけではありません。
仕事が忙しかったり、雨が降ったり、寝坊したり…。いくらでも “やらない理由” は出てきます。
でも私は、週に2〜3回できればOKと決めていました。
「できた日は素直に自分をほめる」「できなかった日は気にしない」
このルールにしてから、心の負担がぐっと軽くなりました。
そして何より大きかったのは、「階段の登り降りをした朝の方が、明らかに気分がいい」と感じるようになったこと。
身体が軽くなる、頭が冴える、一日が整う ―― そんな感覚があると、「やらなきゃ」ではなく、「やった方がラクになる」に変わっていったんです。
この “内側からわいてくる感覚” が、習慣として根づくきっかけになりました。
「サボってもいい」と思える柔軟さが、習慣を壊さない

運動習慣が続かない原因のひとつに、「一度サボると全部ダメになる」という思い込みがあります。
私も以前は、「今日はできなかった…もう終わりだ」と自分で勝手にリセットしてしまっていました。
でも、長く続けて気づいたのは、サボっても習慣は壊れないということ。
むしろ「サボってもいい」と思える余白があるからこそ、また自然に戻ってこれるのです。
私は自分の中に、こんな “ゆるい合格ライン” を設けるようにしました。
- 週2〜3回できればOK
- 雨の日や寝不足の日は無理しない
- 「やりたくないな」と感じる日は、10分だけでも動けたら十分合格
そう考えると、運動に対するハードルがぐっと下がりました。
結果的に「今日はちょっとだけやっておこう」という行動が増え、トータルで見ると運動量が安定してくるんです。
私にとっては、この “ゆるさ” が習慣の味方でした。
継続って、完璧にやることじゃなくて、「戻ってこれる場所を持っておくこと」なのかもしれません。
記録も宣言もいらない。“積み重ね” に集中する思考法

「誰かに宣言して自分を追い込むといい」
よく聞く方法ですが、私にはどちらも合いませんでした。
最初のうちは、運動した日をカレンダーに○をつけたり、SNSで「今日もやりました!」と投稿したこともありました。
でも、続けるうちにそれがプレッシャーになってしまったんです。
「毎日やらなきゃ意味がない」「報告できない日はやらなかった自分がダメ」…そんな気持ちが強くなっていきました。
だから、私はある時から「記録もしない」「誰にも言わない」というスタンスに切り替えました。
代わりに意識したのは、“今日もひとつ積み重ねた”という感覚だけを大事にすること**です。
自分の中で「できた」→「気持ちよかった」→「またやろうかな」とつながる。
他人に見せるためじゃなく、自分との小さな信頼関係をコツコツ積み上げるようなイメージでした。
すると不思議なことに、「続けよう」と気負わなくても、自然と行動が続くようになっていったんです。
習慣って、派手さも報酬もいらない。
“淡々とやれること” を、自分なりのペースで積み重ねる。
それが結果として10年続いた原動力だったと思います。
10年続けて気づいたこと──「思考が整えば、習慣も続く」

階段の登り降りを10年近く続けて、私がいちばん強く実感しているのは、「思考の整え方ひとつで、習慣は変わる」ということです。
最初は「体を動かす」ことが目的だったのに、今では「気分を整える」「朝のスイッチを入れる」ための大切な時間になっています。
それは、“運動すること” よりも、“運動したあとの心地よさ” に意識を向けるようになったからかもしれません。
そうやって続けてきたからこそ、今の私には“続けている”というより、“戻れる習慣がある” という安心感があるんです。
習慣って、結局は “自分との向き合い方” なのかもしれません。
習慣が「自己信頼」に変わるまで

私が階段の登り降りを始めた頃、「これが一生の習慣になるかもしれない」なんて思っていませんでした。
それどころか、「今度こそまた三日坊主になるかも…」という不安のほうが大きかったと思います。
でも、続けていくうちに気づいたんです。
続けた日が増えるほど、「私はできる」という感覚が少しずつ積み上がっていくということに。
その感覚は、自分への信頼のようなものです。
たとえば朝、「今日もやるかな」と靴を履く。
外に出て、階段に向かう。
少しだけ体が重くても、「どうせ始めれば気持ちよくなる」とわかっている。
そうやって淡々と行動に移せるようになったとき、「習慣」はただの“繰り返し”ではなく、“自分との信頼関係”になったように感じました。
今は、「体を動かすことが生活の一部」になっています。
それが自然にできるだけで、日々の安心感がまるで違います。
疲れても、「また元に戻れる場所がある」と思えること。
それって、思っている以上に心強いことなんですよね。
継続する人は「できる人」じゃなくて、「うまく休める人」

よく、「継続できる人はすごい」と言われることがあります。
でも、私自身は「すごいことをしている」とは思っていません。
むしろ、自分にとってちょうどいい “休み方” を見つけたことのほうが大きいと思っています。
無理してやりすぎると、疲れて続かない。
「今日はやらなくてもいい」と自分を許す日をつくることで、長く続けられる。
継続しているように見えて、じつは “休みながら、調整しながら” 進んでいるんです。
だから、あなたも「毎日やらなきゃ」と思わなくて大丈夫。
自分のリズムに合ったペースを見つければ、きっと続けられます。
まとめ:あなたにも、続けられる思考法がきっとある

運動が続かないのは、意志が弱いからではありません。
もし今、何かを続けられなくて悩んでいるなら、思考のハードルをちょっと下げてみてください。
完璧じゃなくていい。サボってもいい。誰にも言わなくていい。
ただ、「やったら気持ちいい」を少しずつ積み重ねるだけで、習慣は自然と根づいていきます。
私自身、特別な才能も根性もありません。
でも、自分に合った思考の持ち方を見つけたことで、気がつけば10年続けることができました。
同じように悩んでいるあなたにも、必ず「続けられる形」があるはずです。
おことわり
本記事は筆者個人の健康診断結果と経験に基づくものです。記載内容は一般的な医療アドバイスではなく、読者の皆様の健康状態については必ず医療専門家にご相談ください。また、本記事の情報は執筆時点のものであり、最新の医学的知見とは異なる可能性があります。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。