投資の「複利効果」は、健康習慣にも当てはまる
投資の世界でよく語られる「複利の力」。リベ大でも繰り返し伝えられているのが「時間を味方につけて小さな積み重ねを続ければ、やがて大きな成果につながる」という考え方です。実はこの複利の考え方、資産運用だけでなく健康習慣にもそのまま当てはまります。
私は30代後半になってから「10年間、階段の登り降り」を続けてきました。そして2年ほど前からリベ大で投資やお金の知識を学び始めたのですが、そこで気づいたのは「投資の複利効果」と「健康習慣の積み重ね」は本質的に同じ仕組みだということです。最初の数年は大きな変化がなくても、続けることでじわじわと体調や体力が変わり、気づけば同年代との違いがはっきりしてきました。これはまさに「健康の複利」と呼べるものだと感じています。
本記事では、リベ大で学んだ「投資における複利の考え方」と、私が10年間続けてきた階段の登り降り習慣を重ね合わせながら、「資産と健康をどう積み重ねていけばよいか」を解説していきます。短期的な成果を追いかけるのではなく、長期的な視点で習慣を積み重ねることの価値を、体験と知識の両面からお伝えします。
複利とは何か?:リベ大で学んだ「長期投資の本質」

「複利は人類最大の発明だ」とアインシュタインが言ったという有名な言葉があります。リベ大でも繰り返し語られているのが、この「複利の力を味方にすること」が長期投資の本質だという点です。複利とは、元本が増えるだけでなく、その増えた分にも利息やリターンがつき、雪だるま式に資産が大きくなっていく仕組みのことを指します。
例えば毎月一定額を投資信託に積み立てていった場合、最初の数年は「思ったほど増えない」と感じるかもしれません。しかし10年、20年と時間をかけると、利息が利息を生み、資産の増え方が加速していきます。リベ大が強調しているのは、この「時間を味方につける」という視点です。短期的な上がり下がりに振り回されず、シンプルに続けることで成果が出る。それこそが複利の本質だといえます。
私自身、投資を始めた当初は成果を実感できず、「これで本当に増えるのだろうか」と半信半疑でした。しかしリベ大で学んだのは、「最初は変化が小さいのが当たり前」「継続するほど効果は大きくなる」という考え方です。そしてその感覚は、10年間の階段登り降り習慣とも不思議なほど重なりました。最初の1年目にはほとんど体の変化を感じませんでしたが、数年続けるうちに体力や体型に違いが出てきたのです。
複利とは、短期間で劇的な変化を得るものではなく、「時間×継続」によって初めて成果が積み上がる仕組みです。投資でも健康でも、短期で答えを求めずに続けた人だけが「複利の恩恵」を受けられる。これがリベ大の学びから得た最も大きな気づきでした。
10年続けた階段昇降で感じた “健康の複利”

投資の複利効果を理解したとき、私はすぐに自分の生活習慣に重ね合わせました。それが「階段の登り降り」です。私は40代に入る少し前から、昼に30分程度の階段登り降りからはじめ、その後習慣にしてきました。気づけば10年。これを振り返ると、健康にも投資と同じような “複利の仕組み” が働いていることを強く実感します。
最初の1年目は、正直なところ「ほとんど何も変わらない」と思っていました。体重が劇的に減るわけでもなく、筋肉が目に見えてつくわけでもありません。それでも、1段1段を登り降りする時間を積み重ねました。5年目を迎える頃、ふとしたときに「息切れが減っている」「朝の目覚めが軽くなっている」と気づきました。まるで投資のグラフが時間とともに緩やかに右肩上がりになるように、体調もじわじわと変化していたのです。
10年を超える今では、同年代の友人と比べて明らかな違いを感じます。例えば久しぶりに会った友人から「体力あるね」と言われたり、同じ距離を歩いても疲労感が少なかったり。これらは1日や1週間では実感できない変化ですが、長期で続けたからこそ “後からまとめて見えてくる成果” でした。
さらにメンタル面への影響も大きなものでした。階段を登り終えたときの達成感や、朝から体を動かしたことによる気持ちの切り替えは、その日のスタートを前向きにしてくれます。これも積み重ねが効いていて、落ち込みにくい心の土台が育ってきたように感じています。健康は見えにくい資産ですが、日々の階段登り降りは確実に「健康という資産」に複利で働いてくれていたのです。
重要なのは、やはり「続けること」でした。最初は30分から始め、慣れてきたら延ばす。天候や予定に左右されにくい内階段での運動だからこそ、続けやすかったのも大きなポイントです。振り返ると「無理なくできる仕組み」があったからこそ、10年という時間をかけて健康の複利を実感できたのだと思います。
この体験を通じて学んだのは、健康の変化は短期的にはわかりづらいけれど、長期的に見ると大きな差となって現れるということです。投資で複利が資産を育てるように、階段の登り降りというシンプルな習慣が体と心を少しずつ育ててくれる。それを実感できたのは、10年という時間を味方につけられたからに他なりません。
健康と資産に共通する「積み重ねの本質」

投資と健康習慣は一見まったく別の分野に思えますが、10年の階段登り降りとリベ大で学んだ投資の両方を経験して感じるのは、どちらも「積み重ねの本質」が同じだということです。
短期で結果を求めない姿勢
投資の世界では、1年で資産が倍になるような方法はリスクが高く、長期的に見れば破綻します。健康も同じで、数週間で劇的に痩せるダイエットや、急にハードな筋トレを始めると続かず、むしろ体を壊してしまうこともあります。大切なのは「短期の結果を求めすぎない」こと。小さな努力を積み重ねることが、最終的に最も大きな成果を生むのです。
私も過去に短期間で結果を求めて、無理な食事制限や運動を試したことがあります。しかしそれらは長続きせず、結局はリバウンドや疲労につながりました。投資でも同じで、一時的に流行した銘柄に飛びついてはうまくいかず、結局は積立投資に戻ってきました。短期的な成果に目を奪われず、続けられる方法を選ぶことが、本質的な積み重ねにつながると実感しています。
「やらないこと」を決めるシンプルさ
もう一つの共通点は、「やらないこと」を決めるというシンプルさです。健康習慣で言えば、私は無理な筋トレやジム通いをやめ、階段の登り降りという身近な場所でできるシンプルな運動に絞りました。投資で言うなら、短期売買や個別株のタイミングを狙うのをやめ、インデックス投資の積立だけに集中することにあたるでしょうか。余計な選択肢を減らすことで「迷わない」「続けられる」状態をつくることができたのです。
この「やらないことを決める」姿勢は、継続を阻む大きな障害を取り除く効果があります。たとえば「運動はジムに行かないといけない」と思っていた頃は、忙しさや天候に左右されて習慣化できませんでした。
しかし階段の登り降りに切り替えてからは、毎日の生活に自然に組み込むことができ、結果的に10年続けることができました。投資も同じで、日々の株価に一喜一憂していた頃は落ち着かず、継続できませんでしたが、今は “ほったらかし” にしている方が安心感があります。
健康寿命と資産寿命は「時間で守る」
積み重ねの本質を理解すると、「健康寿命」と「資産寿命」は実は同じ軸で考えられることに気づきます。どちらも短期的に無理をすると早く尽きてしまうし、長期的に少しずつ積み上げれば後半戦が楽になります。私自身、階段の登り降りを続けたおかげで体力の貯金ができ、40代後半に入っても日常生活で不便を感じにくくなっています。資産運用も同じで、毎月の積立が将来の生活を守ってくれる安心につながっています。
40代からの複利思考:今日からできる習慣

投資でも健康でも「複利の力」を最大限に生かすには、できるだけ早く始めて長く続けることが重要です。とはいえ、40代からでは遅いのでは… と不安に思う方も多いかもしれません。しかし、私自身が40代後半から投資を始め、健康習慣を10年以上続けてきた経験から言えるのは「今からでも十分間に合う」ということです。大切なのは、一度に大きなことをやろうとせず、小さな一歩を積み重ねることです。
小さく始める:1日5分の階段昇降、毎月1万円の積立投資
健康習慣をつけようと思うと、ついジムに通ったり、ランニングを始めたりとハードルを上げてしまいがちです。しかし私が実感したのは、「小さな行動を毎日続ける方が長期的には成果につながる」ということ。階段の登り降りなら自宅でも手軽に始められ、最初は1日5分からで十分です。
投資も同じで、まとまった資金を用意する必要はありません。リベ大でも推奨されているように、毎月1万円程度から積立投資を始めるだけで、時間の経過とともに複利が働きます。「小さく、でもやめない」ことが最大のコツです。
やめない仕組みを作る:習慣化と自動化
私が階段の登り降りを10年続けられた理由のひとつは、「日々のルーティンに組み込んだこと」です。歯磨きのように生活の一部にしてしまえば、やるかどうかを悩む必要がありません。投資でいえば、証券口座で自動積立を設定すれば、放っておいても毎月の投資が積み上がっていきます。人間の意志力は限られているので、「仕組み」でやめにくい環境をつくることが継続の秘訣です。
無理をせず楽しむ:「続けられる複利」の土台を作る
複利の効果は、続けた人だけに現れるご褒美です。だからこそ「無理なく楽しめる方法を選ぶ」ことが大切です。私は運動が得意ではありませんが、階段の登り降りは「音楽を聴きながら」でもできるので、気分よく続けられました。投資も同じで、日々の値動きに一喜一憂せず、長期の成長を信じて「ほったらかす」くらいがちょうどいいのです。
健康寿命と資産寿命を同時に伸ばす意識を持つ
40代になると、体力や代謝の変化を実感する人が増えます。同時に、老後資金や将来のお金の不安も現実味を帯びてきます。だからこそ、この年代からは「健康寿命」と「資産寿命」をセットで考えるのがおすすめです。体とお金の両方に小さな複利を働かせることで、未来の安心感は大きく変わります。私自身も「階段の登り降りと長期投資、この2つだけはやめない」と決めたことで、日々の暮らしに安定感を感じられるようになりました。
まとめ:階段を登るように資産と健康を積み重ねる

投資の複利効果は、健康習慣にもそのまま当てはまります。リベ大で学んだ「時間を味方につける考え方」と、私が10年続けてきた階段登り降りの習慣は、一見違う分野のようでいて、どちらも「小さな積み重ねが長期で大きな成果になる」という共通点を持っていました。
最初の数年は成果が見えにくいかもしれません。投資で言えば資産の増加はわずかで、健康で言えば体重や体力に劇的な変化はありません。しかし続けることで、複利は必ず働きます。10年後に振り返ったとき、「やっていてよかった」と思える差が出るのです。
大切なのは、難しいことや完璧な方法を追い求めるのではなく、「無理なく続けられる仕組み」を作ることです。私にとっては、それが自宅でできる階段の登り降りであり、自動化した積立投資でした。あなたにとっては、もしかしたらウォーキングや少額の投資かもしれません。重要なのは、今日から小さく始めてやめないことです。
階段を一段ずつ登るように、資産と健康も一歩ずつ積み重ねる。複利の効果は、長期で続けた人だけに現れるご褒美です。未来の自分にとっての大きな資産になるように、今日の小さな行動を積み重ねていきましょう。
おことわり
本記事で紹介している内容は、筆者が実際に経験した体験や、リベ大を通じて学んだ知識に基づいています。
ただし、投資や健康習慣の成果は個人差があり、必ずしも同じ結果が得られるとは限りません。
投資判断については金融商品のリスクをご理解のうえで自己責任で行ってください。
また健康習慣については、体調や持病などに応じて医師や専門家にご相談いただくことをおすすめします。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。
コメント