「ペプチド」と「NAD」の違いとは?:40代からのエイジングケア成分ガイド【美容とサプリの選び方】

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40代から増える “肌と体の変化” : 注目のエイジングケア成分とは?

年齢を重ねるにつれ「肌のハリがなくなってきた」「以前より疲れやすい」と感じることはありませんか?
そんなエイジングサインに注目が集まる成分が、ペプチドとNAD(Nicotinamide Adenine Dinucleotide:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)です。

名前は聞いたことがあっても、「どっちが何に効くの?」「どう選べばいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。

本記事では、40代以降の美容・健康意識が高まる世代に向けて、ペプチドとNADの効果・違い・使い方・選び方をわかりやすく解説します。

化粧品・サプリを実際に使っていない立場から、情報を整理してご紹介するので、初心者の方にも役立つはずです。

そもそも「エイジングケア成分」とは?

エイジングケア成分の相乗効果

40代を過ぎると、鏡に映る自分にふと「疲れて見える」「肌がくすんでいる」と感じる瞬間が増えてきます。
20代や30代ではあまり気にならなかった肌のハリや透明感の低下、なんとなく抜けにくい疲労感や睡眠の質の変化……。これらの変化は、年齢を重ねることで起こる体内の “老化プロセス” と無関係ではありません

そこで注目されるのが「エイジングケア成分」と呼ばれる成分群です。これは、加齢による肌や体の変化を遅らせたり、整えたりする働きがあるとされる栄養素や美容成分の総称。スキンケアやサプリメントなどの分野で、数多くの製品に取り入れられています。

エイジングケア成分には大きく分けて、“外からアプローチする” タイプ“内側から働きかける” タイプがあります。たとえば、肌表面に直接塗布することでハリやキメをサポートする「ペプチド」は前者。一方、細胞のエネルギー代謝に関わる「NAD」は体内から整える後者の代表格です。

どちらも “老けないため” の成分として近年注目を集めていますが、それぞれに特性があり、目的やライフスタイルによって取り入れ方は変わってきます。

本記事ではこの2つの成分を中心に、それぞれの効果や違い、使い方、選び方のポイントをわかりやすく解説していきます。コスメやサプリを無理に使わなくても、知識として知っておくことで、自分に合ったエイジングケア習慣を見つけるヒントになるはずです。

ペプチドとは?:注目される理由と効果

ペプチドの美容効果サイクル

ペプチドの基本構造と種類(美容成分としての役割)

「ペプチド」という言葉は、近年スキンケアやサプリの広告でもよく見かけるようになりました。簡単に言えば、ペプチドはアミノ酸が2個以上つながった化合物で、体内のさまざまな生命活動を支える タンパク質の“もと” ともいえる存在です。

私たちの肌や筋肉、臓器、ホルモンなどもペプチドやタンパク質からできており、体の材料として重要な役割を果たしています。美容の観点では、コラーゲンやエラスチンの生成を促す働きが注目されており、「しわの予防」「ハリの回復」「たるみケア」などに関心のある人にとっては頼もしい成分です。

化粧品に配合されるペプチドにはさまざまな種類があり、役割も異なります。たとえば:

  • シグナルペプチド:コラーゲン生成を促す
  • キャリアペプチド:ミネラルを肌へ運ぶ
  • ニューロペプチド:表情筋に働きかけ、しわを和らげる

などがあります。

肌への効果(コラーゲン促進・しわ対策など)

ペプチドがスキンケアにおいて重宝される理由のひとつは、“肌に直接働きかけやすい” 構造にあります。分子量が比較的小さく、成分として安定していることから、化粧水や美容液に配合しても使いやすいという利点があります。

肌に塗布されたペプチドは、表皮層での細胞の働きをサポートしたり、コラーゲン生成の指令を出す役目を果たすとされており、これが「しわの予防」「弾力の回復」「くすみ対策」につながると考えられています。

ただし、即効性というよりも じわじわ効く習慣として積み重ねる” ことが大切な成分です。

ペプチド配合のコスメ・サプリの選び方(一般的な特徴と注意点)

ペプチドが配合されたアイテムは、コスメとサプリの両方で市販されています。スキンケアなら、美容液・アイクリーム・クリーム系が主流です。選ぶときは以下のようなポイントに注目するとよいでしょう:

  • 成分表に「○○ペプチド」など明記されているか
  • 配合濃度の記載があるか(高濃度が必ずしも良いわけではない)
  • 他の刺激成分(レチノール・ビタミンCなど)との併用注意

一方、ペプチドを配合したサプリメントは体内からのコラーゲン補給や、筋肉維持、回復サポートを目的としたものが多く見られます。ただし、消化酵素の影響を受けやすいため、「ペプチド=そのまま効く」というよりは、全体的な栄養バランスの一部として考えるのが現実的です。

ペプチドは決して “魔法の若返り成分” ではありませんが、地道に取り入れ続けることで、肌や体に “整える力” を与えてくれる成分です。

出典:Peptides: Emerging Candidates for the Prevention and Treatment of Skin Senescence: A Review
What are Peptides in Skincare and the Science Behind the Results

NADとは?:細胞エネルギーと老化の関係

NADサプリメント

NADとNAD⁺の基礎知識(ミトコンドリアとの関係)

「NAD」とは「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」の略称で、ビタミンB3(ナイアシン)から合成される補酵素の一種です。NADには NAD⁺(酸化型)とNADH(還元型)があり、体内のエネルギー生産サイクルである「ミトコンドリア」の働きをサポートする重要な役割を担っています。

もう少しやさしく言えば、NADは細胞内で「元気スイッチ」のような働きをしていて、呼吸・代謝・DNA修復・炎症制御などに深く関わる存在です。特に「NAD⁺」の量は、加齢とともに減少することが知られており、その減少が老化現象の一因と考えられています。

疲労感・集中力・肌などへの影響とは?

NADは体全体に影響するため、減少すると「疲れが取れにくい」「集中力が続かない」「肌のターンオーバーが乱れる」といった変化を感じやすくなります。これは単なる“加齢”ではなく、細胞レベルでの代謝低下が関係している可能性があるのです。

近年の研究では、NADレベルを補うことで加齢に伴う機能低下の改善や寿命延伸への可能性も示唆されており、世界的にも関心が高まっています。

また、NADは皮膚細胞の修復や抗酸化反応にも関与していることから、スキンケア分野でも注目が集まっています。ただし、肌表面から直接取り入れるというよりは、体の内側からサポートする “インナーケア” 寄りの成分です。

サプリで補うときの注意点(NR・NMNの違い含む)

NADそのものは経口摂取では体内に届きにくいため、サプリメントとしてはNAD前駆体(ブースター)を摂るのが一般的です。代表的なのが以下の2つ:

NR(ニコチンアミドリボシド)

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)

どちらも体内で NAD⁺ に変換される物質ですが、NRの方が比較的安価で入手しやすく、NMNは研究的価値の高さや価格面から “高級サプリ” とされることが多いです。

サプリ選びでは以下の点に注意が必要です:

  • 「NADが摂れる」とだけ書かれている製品に注意(成分名をチェック)
  • NRやNMNの含有量や純度が明記されているか
  • 長期摂取を前提に、副作用や相互作用の記載も確認

なお、あくまで “栄養補助” の立場なので、医薬品のような効果を期待しすぎないことも大切です。

ペプチドとNADの違いと共通点を比較

外側と内側からのエイジングケアのバランス

どちらが「外から」、どちらが「内から」ケア?

「ペプチド」と「NAD」は、どちらもエイジングケアの領域で注目されている成分ですが、作用の方向性が大きく異なります。

  • ペプチド:
    • 主にスキンケア製品に配合され、肌表面に塗布することで “外側から” ハリや弾力をサポートする成分。
  • NAD:
    • 細胞内のエネルギー産生や修復に関わるため、“内側から” 体全体の老化プロセスに働きかける成分といえます。

つまり、どちらかが優れているというより、目的やアプローチの違いに合わせて選ぶべき成分です。

併用するメリットはある?(例:肌のハリ+活力)

「外からペプチド」「内からNAD」という視点で見ると、この2つの成分は相互補完的に取り入れることが可能です。

たとえば、ペプチドで肌表面のハリやキメを整えつつ、NADブースターのサプリで細胞レベルの代謝を支えることで、見た目の若々しさと、体調や気力の安定を同時に目指せる可能性があります。

もちろん、併用によって劇的な変化があるわけではありませんが、日常的なケアとして取り入れることで、じわじわと “調子が整う” 実感につながるケースもあります。

あなたに合うのはどっち?目的別の選び方

どちらを優先して取り入れるかは、今感じている悩みや目的によって決めるのがおすすめです。

あなたの悩み・目的おすすめ成分理由
肌のハリ・しわ・くすみが気になるペプチドコラーゲン生成をサポートし、外側から整える
疲れやすい・集中力が落ちてきたNAD(NR/NMN)細胞エネルギーを補い、内側から活力を支える
肌も体もトータルで整えたい両方外と内からのバランスケアに期待できる

それぞれの成分に明確な役割があるため、「まずは自分の悩みに近い方から試してみる」のが、無理なく続けるコツです。

体験なしでもわかる!:信頼できる選び方のヒント

成分表示の見方・製品タイプ別のポイント

今回ご紹介したペプチドとNADは、それぞれ化粧品やサプリメントとして市販されていますが、製品選びの際は成分表示や構成を冷静にチェックすることが大切です。

まずスキンケア製品においては、以下のようなポイントに注目しましょう:

  • 成分表示に「ペプチド」と明記されているか:
    • → 例:アセチルヘキサペプチド-8、パルミトイルトリペプチド-1 など
  • 配合順序は後半か?:
    • → 成分表は配合量の多い順に記載されるため、あまり後ろにある場合はごく微量の可能性あり
  • “ペプチド〇種配合” のようなキャッチコピーに過信しすぎない

また、NAD系のサプリの場合は、以下の点に注意してください:

  • 「NAD配合」とだけ書かれていないか?:
    • → NADそのものは分解されやすく吸収されにくいため、NR(ニコチンアミドリボシド)やNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)などの“前駆体”の記載があるかを確認

      → 例:アセチルヘキサペプチド-8、パルミトイルトリペプチド-1 など
  • 1回あたりの摂取量・配合量が記載されているか
  • 価格だけで判断せず、第三者評価や専門家監修の有無も確認ポイント

製品選びは、“何が入っているか” だけでなく、“どれだけ入っているか” と “どのように届けられるか” まで含めて総合的に判断することが大切です。

誇大広告・副作用情報への注意点

とくにエイジングケア系の成分は、「若返り」「すぐ効く」「◯歳若く見える」といった強い表現がされがちです。しかし、現実的には効果の現れ方には個人差があり、即効性を期待するものではないと理解しておく必要があります。

また、NRやNMNなどNAD関連サプリについては、臨床試験の段階にあるものも多く、安全性や長期的な効果についてはまだ議論が続いている分野です。

過剰摂取や、既存の持病・服薬との相互作用が懸念されるケースもあるため、不安がある場合は医師や薬剤師に相談するのが安心です。

特に、ネット広告やSNSで「医師監修風」「○○研究所共同開発」などと書かれていても、実際の監修体制や根拠が曖昧なケースも見受けられます。そうした製品には注意が必要です。

まとめ:40代からの “積み重ねる” エイジングケア習慣

年齢を重ねることで、肌や体にさまざまな変化が現れるのは自然なことです。大切なのは、それを「老化」として受け止めるのではなく、“整えるチャンス” としてポジティブに捉えること。

今回ご紹介したペプチドとNADは、それぞれ違った角度から私たちの体に働きかけてくれる注目成分でした。

ペプチドは、肌のハリやしわのケアを助ける“外側からの支え”

NADは、エネルギー代謝や修復をサポートする“内側からの支え”

どちらも一度取り入れただけで劇的な変化があるわけではありませんが、日々のケアに少しずつ組み込んでいくことで、将来の自分を整える「積み重ね」になっていきます

製品選びや実践方法に迷ったときは、今回のように「成分の性質」「自分の目的」「冷静な視点」を持って考えることが、納得感のある選択につながります。

焦らず、無理なく、でも確かに前進する。そんなエイジングケアこそ、これからの私たちにちょうどいいのではないでしょうか。

おことわり

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の製品の効果・効能を保証するものではありません。

ペプチドやNAD関連の成分・サプリメントについては、体質や既存の疾患・服薬状況により適さない場合があります。

使用や摂取を検討される際は、医師や専門家にご相談ください。

本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。

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この記事を書いた人

30代後半から階段の登り降りを始め、10年近く継続中。
週2〜3回の運動で13 kgの減量に成功した経験をもとに、
無理のないシンプルな健康習慣を発信しています。

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