私が PlaythingAce SPを選んだ理由と、使ってわかったこと
「キャンピングカーって、日常でも使えるのかな?」
これは私がキャンピングカー「PlaythingAce SP」を購入する前に一番気になっていたことです。
キャンピングカーといえば「旅行」「レジャー」というイメージが強いかもしれませんが、実際には日常でも思った以上に活躍してくれます。
私は2023年に、タウンエースベースのバンコン「PlaythingAce SP」を納車し、以来1年半、車中泊旅行にも、日常の買い物や通勤にも使ってきました。
本記事では、バンコンであるPlaythingAce SPを「普段使いする目線」から見たときの魅力と注意点について、正直にレビューしていきます。
もしあなたも「旅行だけでなく、日常にも活用できるキャンピングカーが欲しい」と考えているなら、きっと参考になるはずです。
PlaythingAce SPとは?:仕様と使い方の前提
PlaythingAce SPは、LIFE WALK社が手がけるバンコン(バンコンバージョン)タイプのキャンピングカーです。
ベース車両はトヨタの「タウンエースバン」で、商用車ベースながらコンパクトな取り回しと豊富な装備が魅力です。
外寸はおおよそ全長4,065 mm × 全幅1,665 mm × 全高2,030 mm(私のモデルの場合)。
実はこの長さ・幅は、トヨタのアクアとほぼ同等であり、「キャンピングカー=大きくて扱いにくい」というイメージを持っていた私にとっては、いい意味で予想を裏切られました。
私はこの車を、以下のように使っています:
- 月に1〜2回の車中泊旅行(1泊〜3泊程度)
- 通勤や普段の買い物
車中泊用としての快適性はもちろんのこと、「普通の乗用車の延長線で使えるサイズ感」だからこそ、日常生活にも無理なく組み込めています。
このあと、そんなPlaythingAce SPを普段使いしていて感じた “便利ポイント” を詳しくご紹介します。
普段使いで感じた “便利だった” ポイント5選

PlaythingAce SPを1年半、旅行だけでなく日常の足としても使ってきて感じたのは、「バンコンって、意外と日常にもフィットするんだな」ということでした。
私自身、キャンピングカーに乗る前は「大きくて取り回しが大変そう」と思っていたのですが、むしろ普通のコンパクトカーに近い感覚で使えています。
ここでは、特に「これは助かってるな」と感じた便利ポイントを5つご紹介します。
思った以上に小回りが利くサイズ感
PlaythingAce SPの全長と全幅は、実はトヨタ・アクアとほぼ同等。
そのため、日常的な買い物や通院で立ち寄るスーパーやドラッグストアの駐車場でも、取り回しに困ることはほとんどありません。
車高は高めなので立体駐車場には注意(高さ制限 210 cmまで)が必要ですが、平置きの駐車場なら問題なし。最初のうちは多少気を使いましたが、すぐに慣れました。
収納力にゆとりあり:買い物も趣味もスムーズに積載
商用バンほどではありませんが、ほどほどの積載力がありが、普段の買い物や衣類、段ボールなどの少しかさばる荷物もしっかり載せられます。私の場合、旅行時には寝具や折りたたみチェアを載せて出かけることも。
常時積みっぱなしというわけではありませんが、必要なときにサッと積み込める余裕があるのは、やはりバンコンならでは。車内のスペースをうまく活用すれば、荷物を載せてもごちゃつきにくいのがありがたいところです。
車内での休憩や作業が快適:エンジン停止でもOK
12Vクーラーやサブバッテリーが標準装備されているので、エンジンを停止した状態でも快適に過ごせるのが大きな魅力です。
暑い日はクーラー、寒い日はFFヒーターが活躍し、四季を問わず安定した車内環境が整っています。
さらに、電気ケトルでお湯を沸かしたり、電子レンジを使って軽食を温めることもできるので、ちょっとした休憩時間にもホッと一息つけます。
私はよく、用事と用事の合間にこの車内でほど休んだり、ノートPCを開いて簡単な作業をしたりしています。
ネット環境とMacBookさえあれば、ずっとここで過ごせるんじゃないかと感じるくらい快適な空間です。
ちょっとしたスキマ時間でも「車に戻れば静かで落ち着ける場所がある」と思えるのは、普段使いにおける大きな安心感です。
ポータブル冷蔵庫が意外と日常で活躍
買い物帰りに冷凍食品や生鮮品を持ち帰るとき、ポータブル冷蔵庫があるととても安心です。
「もう一軒だけ寄りたい」というときでも、食品が傷まないのは大きなメリット。
旅行以外でも「冷蔵庫が積んである車って、地味に便利だな…」と実感しています。
所有しているだけで楽しい:“暮らしの気分転換” になる存在
キャンピングカーに乗っていると、日常の中に少しだけ非日常が混じってくる感じがあります。
何気ない買い物でも「今日はどこか寄り道して帰ろうかな」と思えるし、普段の風景がちょっと違って見える。
旅行をしていない日も、PlaythingAce SPに乗ることで小さな楽しみが増える——これが普段使いしていて一番よかったことかもしれません。
ここは注意!:実際に感じたデメリット・不便な点

便利に使えるとはいえ、やはりバンコンならではの「注意点」や「不便に感じる場面」もあります。
ここでは、私が1年半使ってきた中で「ここはちょっと気になるかも」と思った点を正直にお伝えします。
車高に注意…でも、これはむしろ“メリット”にも
PlaythingAce SPの車高は約203 cmあります。
この高さは一部の立体駐車場には入れませんが、実は「210 cm以下」制限の駐車場なら問題なく利用可能。これが実にありがたい。
一般的なキャブコンなどの大型キャンピングカーは230〜300 cm前後が多く、都心や郊外の立体駐車場は完全にNGです。
それに対してPlaythingAce SPなら、「普通の車とほぼ同じ感覚で入れる場所が多い」というのは、日常使いで非常に助かります。
車重と積載で加速は控えめ
PlaythingAce SPの車両重量は約1,500 kg台前半と、軽自動車や一般的なコンパクトカーと比べると重めです。
そのため、信号発進や坂道では「やや重たいかな」と感じる場面もあります。
特に荷物を多く積んでいるときや、山道を走る際はアクセル操作に余裕を持ち、「キャンピングカーに乗っているんだ」というゆとりを持った気持ちで運転するのがポイントです。
燃費は悪くないが、やはり普通車よりは控えめ
私の実測では、街乗りで11〜13km/L、高速道路では14〜16km/L(80km巡航時)。
これはバンコンとしては優秀な部類ですが、eKクロスEVなどの軽EVと比べると当然コスト感は違います。
ただし、「車中泊できる移動手段」として考えれば、宿泊費を節約できることも加味して十分納得できるレベルです。
洗車やメンテナンスはひと工夫が必要
背が高く、屋根にソーラーパネルやベンチレーターがあるため、洗車はやや手間です。
自動洗車機は使えないので、私は自宅で丁寧に、楽しみながら手洗いをしています。
正直なところ、洗車は少し大変ではありますが、車に触れるいい時間でもあります。
「早くこの車と出かたいな」と思えるような気持ちになれる、楽しいひとときになっています。
私はむしろ、手間のかかるところも含めてこの車が好きなのかもしれません。
運転時の気配りは少し増える
PlaythingAce SPは、バンコンとしては比較的コンパクトな部類ですが、やはりキャンピングカー特有の架装によって、車両の周囲を直接目視しづらい場面があります。
特に後方視界は塞がれているため、走行中はカメラ式のバックミラーで後方を確認するのが基本です。
このあたりは最初こそ慣れが必要ですが、運転時のサイズ感そのものは非常に扱いやすく、特に横幅や最小回転半径は「普通のバンよりむしろ運転しやすい」と感じています。
エンジンの熱をお尻に感じやすい
PlaythingAce SPのベース車両であるタウンエースは、エンジンが運転席・助手席の下に配置されているキャブオーバー構造です。
このため、特に夏場などは運転中に座面あたりからじわっと熱気を感じることがあります。
エアコンで車内は涼しく保たれていても、長時間の運転時には「なんだか足元だけ暑いな…」と感じることもあり、ちょっとした注意ポイントです。
一方で、冬場は逆にほんのり暖かくてありがたく感じることもあるので、季節によってメリット・デメリットが入れ替わるような特徴とも言えるかもしれません。
eKクロスEVとの2台持ち生活:使い分けて感じたこと

私の家庭では、PlaythingAce SPに加えて「eKクロスEV」という軽EVも所有しています。
この2台の組み合わせは、思った以上に相性が良く、それぞれの特徴を活かしながらストレスの少ないカーライフが送れています。
PlaythingAce SP=「旅」と「多用途」の相棒
PlaythingAce SPは、いうまでもなく車中泊旅行の主力です。
1〜3泊程度の旅にぴったりで、道の駅やキャンプ場を拠点に、ゆったりとした旅が楽しめます。
さらに、買い物や荷物運びなどの日常でも活躍しており、「積んで動く」「積んだまま使う」という使い方がしやすい点が特徴です。
また、電源や冷蔵庫、ベッドなどの装備があることで、災害時や急な外泊にも対応できる「備え」としての安心感も得られています。
eKクロスEV=「小回り」と「低コスト」の日常使い車
一方のeKクロスEVは、通勤や近場の買い物、ちょっとした外出に最適な一台です。
特に自宅に充電環境が整っている場合、維持費がとても安く、毎日の運用に向いています。
eKクロスEVは、まさに “街乗りスペシャリスト” 。狭い道もスイスイで、日常の足として頼もしい存在です。
燃費やバッテリーの意識をしながら運転することで、車に乗ること自体への意識も自然と変わってきました。
2台持ちのメリットを実感
この2台を使い分けることで、どちらか一方に負担がかかることもなく、車の寿命も延ばしやすいと感じています。
また、「どちらを使うか?」と考えることが、逆に生活スタイルを見直すきっかけにもなりました。
たとえば、PlaythingAce SPで週末の買い出しをゆったりこなし、eKクロスEVで平日は静かに通勤する——そんな生活が今では自然です。
このように、用途に応じて車を選べることで、無理なく快適なカーライフが実現できています。
PlaythingAce SPはこんな人におすすめ! 向かない人の特徴も

PlaythingAce SPは、車中泊もできて、普段の足にも使える——そんな “ちょうどいいバンコン” ですが、もちろん向き・不向きはあります。
ここでは、実際に1年半使ってきた私の視点から、「どんな人におすすめか」「こういう使い方だと不向きかも」と感じたポイントを整理してみました。
こんな人には特におすすめ!
車中泊と普段使いを両立したい人
旅行用のキャンピングカーとしてだけでなく、普段の買い物や通院、趣味の道具の運搬など、“日常でも使えるキャンピングカー”を探している人にとっては理想的です。
高さ制限のある立体駐車場も使いたい人
車高は約203 cmなので、210 cmまでの立体駐車場なら問題なく使えるのも大きな強み。都市部や施設利用が多い人にも安心です。
災害時の備えにもなる車が欲しい人
電源や冷蔵庫、就寝スペースがあることで、停電時・災害時の避難手段としても実用的。防災意識の高い家庭には非常に頼もしい存在です。
一方で、こんな人には向かないかも…
運転に強い不安がある人
初めて運転する方には、やや大きく感じられる可能性があります。とはいえ、慣れれば扱いやすいサイズではあります。
燃費・維持費を最優先したい人
燃費は良好なほうですが、軽自動車やEVと比べればややコストはかかります。 “移動コストを極限まで抑えたい” という目的には適しません。
室内空間に “広さ” を求める人
PlaythingAce SPは大人2人が足を伸ばして寝られる快適な就寝スペースがありますが、
やはり室内空間には限りがあり、2人使いで「ちょうどギリギリ」くらいのサイズ感です。
収納も工夫次第で何とかなるものの、大型のキャブコンやトレーラーのように「荷物も空間もゆとりたっぷり」とはいきません。
“車体サイズのコンパクトさ” と “広い室内空間”の両立はできない——その割り切りが必要です。
PlaythingAce SPは、“暮らしに馴染むキャンピングカー” を求める人にこそ刺さるモデルだと思います。
まとめ:バンコンは日常にもなじむ “生活の拡張装備” だった

PlaythingAce SPを1年半使ってきて感じたのは、
「キャンピングカーは特別な車ではなく、生活に寄り添う“道具” としても優秀だった」ということです。
買い物、通勤、趣味、旅行、災害対策——どれか一つに偏るのではなく、
日常と非日常をスムーズにつなげてくれる存在として、今では欠かせない相棒になっています。
特に、車高203 cmという絶妙なサイズ感は、大型キャンピングカーでは入りにくい駐車場にも入れつつ、
内部にはしっかり寝られてくつろげるスペースがある——
まさに「ちょうどいい」バンコンだと実感しています。
もちろん、すべての人にとって万能というわけではありません。
でも、「暮らしを少し豊かにしたい」「日常の中にもワクワクを持ち込みたい」と思っている人には、
PlaythingAce SPはきっと心強いパートナーになるはずです。
これからも、この車と一緒にいろんな景色を見ていこうと思います。
おことわり
本記事は、筆者が実際にPlaythingAce SPを所有・使用している体験に基づいて執筆しています。使用感や感じ方には個人差がありますので、あらかじめご了承ください。
記事内の寸法・燃費などの数値は実測および公表値に基づいており、使用環境によって変動する可能性があります。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。