朝の “やる気が出ない” はセロトニン不足かも?
最近、朝起きてもなんとなく気分が上がらない。
そんな日が続いていませんか?
実はその「やる気が出ない朝」の裏には、脳内の“セロトニン不足” が関係していることがあります。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、自律神経を整え、前向きな気分や集中力を生み出す神経伝達物質。
しかし、加齢・睡眠不足・ストレス・光不足などで分泌が減ると、朝からエンジンがかからない、夜になっても疲れが抜けない ─ そんな悪循環に陥ってしまいます。
では、どうすればセロトニンを自然に増やせるのか?
その答えは、意外とシンプルです。
「朝の光」と「軽いリズム運動(階段の登り降り)」を組み合わせること。
朝日を浴びながら階段を登り降りするだけで、脳が “朝モード” に切り替わり、セロトニンが活性化されます。
さらに、体を動かすことで血流が良くなり、心のモヤモヤもスッと晴れていく。これは最新の脳科学でも証明されているメカニズムです。
本記事では、
- セロトニンが朝に分泌される仕組み
- 階段昇降×朝日の“最強コンビ”がもたらす相乗効果
- 今日からできる「セロトニン習慣」づくりのコツ
を、科学的根拠と実体験の両面から解説します。
たった5分の朝習慣で、1日のパフォーマンスが劇的に変わる。
忙しい40代からでも始められる “セロトニン朝活” で、心と体を整えていきましょう。
セロトニンとは?:心と体を整える “幸せホルモン” の正体

私たちの脳には、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」という3つの主要な神経伝達物質があります。
その中でもセロトニンは、精神の安定や自律神経のバランスを保つ中枢的な役割を担う存在。
別名「幸せホルモン」と呼ばれるのは、気分・睡眠・集中力・食欲など、日常のあらゆる “心地よさ” を司っているからです。
セロトニンは脳幹の「縫線核(ほうせんかく)」という領域で合成され、朝の光やリズム運動の刺激によって活性化します。
つまり、朝に適度に体を動かし、日光を浴びることが、1日のメンタルコンディションを整える最も自然な方法なのです。
また、セロトニンは加齢とともに分泌量が減少します。
特に40代以降は、睡眠リズムの乱れやストレス耐性の低下により、セロトニン活性が下がりやすくなることが分かっています。
その結果、「気分の落ち込み」「寝ても疲れが取れない」「朝からやる気が出ない」といった不調を感じやすくなるのです。
一方で、生活習慣によってセロトニンは “再び活性化” できることも、複数の研究で確認されています。
セロトニンが十分に働くと、夜になるとその一部が「メラトニン(睡眠ホルモン)」へと変換され、深い睡眠と回復力をサポートします。
つまり、朝のセロトニン活性=夜の睡眠の質にも直結しているのです。
朝から光と運動を取り入れることで、心も体も “整うリズム” を取り戻せます。
出典:Serotonin and brain function: a tale of two receptors
Serotonin in Health and Disease
Serotonin
Effects of acute physical exercise on central serotonergic systems
Influence of exercise on serotonergic neuromodulation in the brain
まとめ:セロトニンを整える朝習慣のポイント
- セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質
- 朝の光とリズム運動が分泌を促す
- 加齢・ストレス・睡眠不足で低下しやすい
- セロトニンの活性は夜のメラトニン生成にもつながる
なぜ “朝” がセロトニン活性のゴールデンタイムなのか?

セロトニン神経は、太陽光(特に朝の青色光)とリズム運動の刺激によって最も活性化すると知られています。
私たちの体内時計(サーカディアンリズム)は、朝の光を浴びた瞬間に「一日のスタート」を認識します。
その信号を受けて、脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」がセロトニン神経に指令を出し、活動モードへと切り替わります。
このときセロトニンが活発に働くと、交感神経のバランスが整い、「やる気」「集中力」「安定した気分」を感じやすくなります。
逆に、朝に強い光を浴びず、体を動かさずに過ごすと、セロトニン神経のスイッチが入らず、午前中のだるさや不安感につながります。
光とセロトニンの関係は「時間」と「強さ」がカギ
セロトニンの活性化に必要な光の強さは 2,500〜10,000ルクス程度。
これは、曇りの日の屋外や朝のベランダでも十分に得られる明るさです。
明るい光が主観的な覚醒度を改善する効果が報告されています。
また、朝のセロトニン分泌は「太陽光を浴びた約30分後」がピークになるとされ、
その後、日中の活動を支える “安定ホルモン” として作用します。
夜になるとセロトニンがメラトニンに変換され、睡眠の質が高まるという連鎖も生まれます。
つまり、朝の行動が夜の睡眠を決めるのです。
出典:Acute alerting effects of light: A systematic literature review
Effects of light on human circadian rhythms, sleep and mood
朝の運動がセロトニンをさらに高める理由
光と並んで重要なのが、「リズム運動」です。
リズム運動とは、一定のテンポで繰り返す身体の動きで、代表的なものはウォーキング・ジョギング・階段の登り降り。
これらは筋肉や関節のリズム刺激が脳幹に伝わり、セロトニン神経を直接活性化させる働きを持ちます。
中でも階段の登り降りは、“簡単な全身運動” かつ “心拍数が適度に上がる” という点で優れています。
運動が神経伝達物質(セロトニン含む)を調整し、気分や心理状態に影響を与える可能性を述べた研究もあります。
特に階段の登り降りは、
- 外出しなくても光と運動を同時に取り入れられる
- 運動負荷を自由に調整できる
- 習慣化しやすい
という点で、“朝のセロトニン習慣” の核になり得ます。
出典:Exercise for Mental Well-Being: Exploring Neurobiological Advances and Intervention Effects in Depression
High-Intensity Aerobic Exercise Acutely Increases Brain-derived Neurotrophic Factor
まとめ:朝にセロトニンを味方につける3原則
- 起床後30分以内に自然光を浴びる(窓辺・ベランダ・散歩など)
- 10〜15分のリズム運動(階段昇降やウォーキング)
- 朝食でトリプトファンを摂る(次章で解説予定)
この3つを意識するだけで、セロトニンの “日内リズム” が整い、
1日のスタートが軽く、安定した気分で迎えられるようになります。
階段昇降が “朝セロトニン習慣” に最適な理由

「朝に体を動かす」と聞くと、ウォーキングやジョギングを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、階段の登り降りはセロトニンを活性化させる “最も手軽で効果的なリズム運動” のひとつです。
その理由は、「リズム・負荷・持続性」の3要素をバランスよく備えているからです。
1. 一定のリズム刺激が脳幹のセロトニン神経を活性化
階段を登り降りするときの「一定テンポの動き」「規則的な呼吸」「心拍のリズム」は、
脳幹にある「縫線核(Raphe nuclei)」という領域を刺激します。
この部分がセロトニン神経の中枢であり、リズム運動=セロトニン活性化というメカニズムが働きます。
ウォーキングやジョギングも有効ですが、階段の登り降りは「リズム刺激の密度」が高く、短時間で同等の効果を得やすいのが特徴です。
出典:Neuromolecular Imaging Shows Temporal Synchrony Patterns between Serotonin and Movement within Neuronal Motor Circuits in the Brain
The Effects of Acute Exercise on Mood, Cognition, Neurophysiology, and Neurochemical Pathways: A Review
2. 全身の筋肉を使う “短時間高効率” 運動
階段昇降では、太もも・お尻・ふくらはぎ・体幹などの大筋群が自然に動員されます。
これにより、酸素摂取量が上がり、脳への血流が増加。
脳内への酸素とブドウ糖の供給が増えることで、セロトニン神経の代謝が活発化します。
また、階段の登り降りは場所を選ばず行えるため、朝の限られた時間でも実行しやすいのが最大の利点です。
出典:Stair Climbing Improves Cognitive Switching Performance and Mood in Healthy Young Adults: A Randomized Controlled Crossover Trial
The Effects of Acute Exercise on Mood, Cognition, Neurophysiology, and Neurochemical Pathways: A Review
3. 光+運動の同時刺激でセロトニンが最大化
朝日を浴びながら階段を登ると、光刺激とリズム刺激の “ダブル効果” が得られます。
つまり、「朝日を浴びながら階段を登る」=セロトニンを最大限に引き出す最適な組み合わせ。
朝のベランダや駅の階段、自宅マンションの1〜2階分を利用するだけでも効果があります。
出典:Effects of exercise on circadian rhythms in humans
Phase-adjustment of human circadian rhythms by light and physical exercise
4. 続けやすさが “脳の習慣回路” を強化する
セロトニン神経は、継続的な刺激によって機能が安定すると言われています。
毎日同じ時間に軽い運動を行うことで、脳内のリズムが “整う” ようになるのです。
習慣が定着すると、朝起きて体を動かすだけでセロトニンが自然に分泌され、気分の安定が日常化します。
神経可塑性(Neuroplasticity)の観点からも、「同じ行動を繰り返す」ことが脳回路を強化することが確認されています。
出典:THE PLASTIC HUMAN BRAIN CORTEX
セロトニンを高める階段昇降の基本ルール
項目 | 推奨内容 |
---|---|
時間 | 朝起きて30分以内に開始(5〜10分でもOK) |
テンポ | 息が弾む程度(1分間に80〜100歩) |
姿勢 | 背筋を伸ばして呼吸を意識する |
継続 | 毎日 or 週4〜5回、同じ時間帯で実施 |
朝の数分を階段昇降にあてるだけで、脳と体が一体となって “整う朝” をつくることができます。
これは一時的な気分改善ではなく、脳科学的にも持続する幸福感のスイッチなのです。
私が10年続けて実感した “階段昇降×朝日” の相乗効果

私が朝の階段の登り降りを始めたのは、30代後半のころでした。
デスクワーク中心の生活が続き、慢性的な倦怠感と寝起きのだるさを感じていました。
当時は継続できる運動が見つけられず、ふとした思い付きで階段を登り降りしたのがきっかけです。
私は階段の登り降り自体をすでに10年以上続けていますが、“朝に行うようになった” のはここ1年ほど。
朝日を浴びながら50分の階段登り降りを続けてみると、驚くほど気分が軽くなったのを覚えています。
それまでは昼休みや夕方に行っていましたが、時間を変えただけで体の反応がまるで違いました。
朝日を浴びながら体を動かすことで、気分の切り替えが自然にでき、「1日の始まりをリセットできる感覚」が得られるようになったのです。
それまで億劫だった朝の家事や出勤準備が、自然とスムーズに進む。
「なぜだろう?」と疑問に思って調べていくうちに、セロトニンというホルモンの存在を知りました。
朝の光と運動がくれた “スイッチ感覚”
朝日を浴びながら階段を登り降りしていると、体の中で「スイッチが入る」ような感覚があります。
ぼんやりしていた頭がすっと冴えて、呼吸が深くなり、前向きな気分が湧いてくる。
これは心理的なプラシーボではなく、脳内でセロトニン神経が活性化しているサインです。
朝日を浴びて階段を上る──この習慣を10年続けるうちに、
「1日の始まり=整える時間」という意識が自然に定着しました。
出典:Bright-light exposure combined with physical exercise elevates mood
Drop-out and mood improvement: a randomised controlled trial with light exposure and physical exercise
体と心に起きた3つの変化
- 気分の波が小さくなった:
- 以前はストレスで気分が沈むことが多かったのですが、朝運動を続けるうちに精神的な安定感が増しました。
- セロトニン活性がドーパミン・ノルアドレナリンの過剰反応を抑えるため、感情のブレが減ったのだと思います。
- 睡眠の質が向上した:
夜の寝つきが良くなり、朝の目覚めが軽くなりました。
朝のセロトニン分泌が、夜のメラトニン生成に直結していることを実感しています。 - “頑張らなくても続く” 習慣になった:
ジムやランニングと違い、階段の登り降りは「準備ゼロ」「天候関係なし」。
毎朝同じ階段を登り降りことで、脳が「この行動=快の刺激」と学習し、自然に続けられるようになりました。
これは神経可塑性(Neuroplasticity)に基づく変化でもあります。
出典:How to increase serotonin in the human brain without drugs
習慣は “幸福の貯金”
10年続けて感じたのは、階段の登り降りは単なる運動ではなく、「心を整える瞑想的な時間」になっているということ。
朝の50分を自分に向き合う時間に変えることで、1日の心の安定度が変わります。
セロトニンは「今この瞬間」に意識を戻す働きを持つため、
階段の登り降りのようなリズム運動は “動くマインドフルネス” ともいえます。
「階段×朝日」は、運動・光・呼吸・意識のすべてを自然に整える最小の習慣です。
時間がなくても、気分が乗らない朝でも、数段の登り降りから始めてみるだけで十分。
その積み重ねが、あなたの脳と心に“整うリズム”を刻みます。
出典:Negative emotion modulates prefrontal cortex activity during a working memory task: a NIRS study
科学的根拠で読み解く“光×運動×セロトニン”の仕組み

光と運動の刺激が、脳幹のセロトニン神経を動かす
私たちの脳には、セロトニンを分泌する神経が集中している領域があります。
それが脳幹縫線核(Raphe nuclei)と呼ばれる場所です。
この領域は、外部からの「光刺激」や「リズム運動」に強く反応することが知られています。
動物実験や脳画像(fMRI)研究によると、
朝の光とリズム運動の2つの刺激が、セロトニン神経を同時に活性化させることが分かっています。
- 朝の光を目(網膜)で感じると、その情報は視交叉上核(しこうさじょうかく)=体内時計の中枢を経由して、
脳幹の縫線核(ほうせんかく)に伝わります。- 光が「活動のスイッチ」を入れる役割です。
- 一方で、階段の登り降り昇降などのリズム運動を行うと、筋肉や運動神経から縫線核へ反射的な刺激信号が送られます。
- 運動が「セロトニン神経を直接ドライブする」働きを持っています。
この 「光刺激 × 運動刺激」 のダブル作用によって、
縫線核のセロトニン神経がより活発に働き、心の安定や覚醒レベルの向上につながると考えられています。
出典:Activity of serotonergic neurons in behaving animals
光刺激がもたらす生体リズムの再調整
太陽光に含まれる青色光(波長480nm前後)は、セロトニン合成の引き金となるだけでなく、体内時計を正確にリセットします。
朝日を浴びることで、脳の松果体が「昼」と認識し、メラトニンの分泌を抑制。
その結果、日中の覚醒度が高まり、夜間には再びメラトニンが増えて睡眠の質が上がる ─ というリズムが生まれます。
この“光—セロトニン—メラトニン” 連鎖は、心身の安定の根幹です。
特に、朝7〜9時の光曝露は脳内セロトニン濃度を最も効率よく上げることがわかっています。
この時間帯に軽い運動を組み合わせることで、神経伝達のシナジー効果が最大化されます。
出典:Light as a central modulator of circadian rhythms, sleep and affect
Evening exposure to a light-emitting diodes (LED)-backlit computer screen affects circadian physiology and cognitive performance
運動によるセロトニン合成促進とストレス耐性
有酸素運動は、筋肉中でトリプトファン水酸化酵素(TPH)の活性を高め、セロトニン合成の材料であるトリプトファンを脳へ届けやすくします。
また、定期的なリズム運動は、ストレスホルモンであるコルチゾールの上昇を抑える働きも示されています。
このため、朝の階段昇降は「気分を整える」だけでなく、ストレス耐性の向上にも寄与します。
出典:Exercise for Mental Well-Being: Exploring Neurobiological Advances and Intervention Effects in Depression
The stress-buffering effect of acute exercise: Evidence for HPA axis negative feedback
The effects of physical activity on cortisol and sleep: A systematic review and meta-analysis
セロトニンが “幸福感” を支える神経ネットワーク
セロトニンは単独で働くわけではなく、
前頭前皮質・扁桃体・海馬などの感情・記憶を司る脳領域を調整しています。
その働きにより、「不安の抑制」「冷静な判断」「安心感」が生まれます。
ある研究では、脳のセロトニン神経と「ストレス反応の中心」である扁桃体(へんとうたい)の関係を調べました。
その結果、セロトニンの働きが活発な人ほど、ストレスを感じたときの扁桃体の反応が小さいことがわかりました。
つまり、セロトニンがしっかり働いている人は、
といった特徴を持つ傾向が見られたのです。
さらに、同じ人たちの主観的幸福度(ポジティブな気分・満足感)を調べると、
セロトニン活性が高い人ほどスコアが高いという結果が得られました。
つまり、朝にセロトニンを活性化させる行動=1日を穏やかに過ごす神経の下地づくりなのです。
出典:Medial prefrontal cortex serotonin 1A and 2A receptor binding interacts to predict threat-related amygdala reactivity
Medial Prefrontal Cortex 5-HT2A Density Is Correlated with Amygdala Reactivity, Response Habituation, and Functional Coupling
まとめ:光と運動で整う “脳のリズム”
- 光刺激 → 体内時計とセロトニン神経を起動
- 運動刺激 → トリプトファン代謝と神経伝達を促進
- 両者の相乗効果 → ストレスに強く、安定した気分が続く
朝のわずか10分間でも、脳内では明確な変化が起きています。
“光×運動×リズム”を意識することが、心を整える第一歩になるのです。
続けるためのコツ:朝活を“心地よく習慣化”する3ステップ

セロトニンを整える朝活は、「続けること」こそが最大の効果を生みます。
しかし、始めたばかりの頃は「今日はやる気が出ない」「時間がない」と感じる日もあるはず。
そんなとき大切なのは、意志よりも仕組みです。
行動科学の研究では、習慣化の成否は「行動を起こすハードルの低さ」と「快の報酬ループ」によって決まるとされています。
出典:Fogg Behavior Model How Behavior Works
ステップ①:完璧を捨てて “1分でいい” から始める
最初から10分の階段昇降を目指すと続きません。
最初のゴールは「とりあえず階段の前に立つ」「2段だけ上る」で十分。
脳科学的にも、“始めた” という行動がドーパミンを分泌し、次の行動を後押しすることがわかっています。
小さな成功を積み重ねることが、セロトニン神経にも安定した刺激を与え、やる気を生み出す好循環になります。
出典:Decision making in the ageing brain: changes in affective and motivational circuits
ステップ②:同じ時間・同じ場所で行う
セロトニン神経は「リズム」と「一定の繰り返し」に反応します。
つまり、“決まった時間と場所で行うこと” 自体が、脳の安定を促すのです。
- 起床後30分以内
- ベランダや階段など決まった場所
- 週末でも同じ時間に起きる
このリズムができると、脳が自動的に「朝=活動モード」と認識し、行動が苦でなくなります。
出典:Salivary cortisol in ambulatory assessment–some dos, some don’ts, and some open questions
ステップ③:ご褒美ループで “脳が喜ぶ” 仕組みを作る
人間の脳は「報酬の予測」に強く反応します。
朝の階段登り降りを終えたあとに、好きな音楽を聴く・コーヒーを飲む・日記を書くなど、
小さなご褒美をセットにすることで、快のループが完成します。
この「行動→快感→再行動」のループが定着すれば、“やる気” に頼らなくても行動が自動化されます。
出典:Habits, Rituals, and the Evaluative Brain
習慣は “無理なく、気持ちよく” が最強
習慣化の本質は、「努力」ではなく「心地よさ」です。
朝日と階段の登り降りがセットになると、気分が整い、1日が軽やかに動き始める。
その快の感覚が、自然に次の朝も体を動かしたくなる原動力になります。
継続とは、脳に“心地よいリズム”を教えること。
それが、セロトニンを整える朝活の最も確かな近道です。
まとめ:小さな朝が、一日を整える

朝、太陽の光を浴びて階段を登り降りする─
それだけで、脳のセロトニン神経は活発に動き出します。
この記事で紹介したように、
- 光刺激が体内時計とセロトニン分泌を整え、
- リズム運動が神経を活性化させ、
- 習慣化の仕組みが続ける力を支えます。
この「光×運動×リズム」の組み合わせこそ、
ストレスに強く、気分が安定する脳を育てるベースです。
明日から実践できる3ステップ
- 朝起きたらカーテンを開けて3分、日光を浴びる:
- 太陽光の青色成分がセロトニン神経を刺激します。
- 階段を登り降りする(5分以内でもOK):
- リズム運動が神経伝達を促進。呼吸を意識して、無理のないペースで。
- お気に入りのご褒美をセットにする:
- コーヒー・音楽・日記など「快の報酬」を習慣化のトリガーに。
たったこれだけで、朝の脳が “整うリズム” を覚えます。
習慣は、幸福ホルモンの “筋トレ”
セロトニンは筋肉と同じで、刺激を繰り返すことで強くなります。
続けるほど「感情が安定する」「集中力が上がる」「夜ぐっすり眠れる」など、
心身の変化を実感できるはずです。
それが「階段の登り降り×朝日」でできる、最も手軽な脳のセルフケアです。
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おことわり
本記事は、信頼できる研究論文や公的機関の情報をもとに執筆していますが、医療・診断・治療を目的とするものではありません。体調や疾患に関する判断は、必ず医師または専門家にご相談ください。
記事内で紹介する食品・サプリメント・健康法の効果は、すべて一般的な傾向を説明するものであり、個人差があります。
また、薬を服用中の方は、飲み合わせや副作用にご注意ください。
服用前にかかりつけ医または薬剤師へご相談をおすすめします。
運動や朝日曝露を行う際は、安全に配慮し、体調の変化に注意してください。
特に階段昇降や屋外での運動は、転倒・脱水・紫外線などのリスクを伴います。
無理のない範囲でご自身のペースに合わせて実践してください。
本記事で使用した画像はNapkin AIを利用しています。
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